未だ出会っていないモノ
イタリアに住み5年が過ぎた。
これまでに何度か行き来し、
帰国する時のスーツケースはお土産と服くらいで軽め。
一方、
イタリアに戻ってくる時は、
重量がオーバーしないかと不安になる。
日本の乾物や調味料などの食料の他、
食器や雑貨、100均で手に入れた収納グッズ、
そして、イタリアの友だちへのプレゼントで一杯になる。
そのモノとは・・・
なんども往復する中で、毎度、
自分のために買うものがある。
それは、
これまでイタリアで買った靴下は、
H&Mやメルカート(市場)のものがほとんど。
1足2€くらいの安いもの。
数ヶ月でふくらはぎ下のゴムは緩くなってくる。
つま先は薄くなり、ペディキュアがぼんやり見える。
そして、素材は薄くぽろぽろに。
あまりいいことがない。
高いくつ下を見つければ?
ということになるが、
どうしても納得いくものに出会えない。
くつ下を見せる頻度がちがう
イタリアで出会ってきたくつ下は、
ブラック、グレー、ホワイト、黄土色、えんじ色、
グリーン、ブラウン…
一色もしくはツートンカラーで重要視していないことが伝わる。
確かに、彼らにとってくつ下とは意識しないモノなのかもしれない。
友人宅で靴を脱ぐことはたまにあるが、
飲食店では日本料理屋以外にありえない。
自宅でも脱がない文化だから、
くつ下に対して重要視しないのだろう。
実際に夫の足を見ても、指がギュッとまとまって、
足のケアも夏だけすればいいか という具合。
外国人には珍しくお風呂大好きな無臭タイプだが、
足に関しては他の人と同じくらい無頓着。
こんな彼らが買うくつ下だから、
売る方にもそこまでのこだわりを感じない。
「このくらいでいいんでしょ。」と。
もちろん、こだわったものを扱っているお店もある。
しかし、日本のものと比べると、
そこにそれだけの予算をかけるべきかと疑問を持つ。
あなたのくつ下は見られている
日本では、玄関で靴を脱いで、食事処でも脱いで、
お寺や学校などの施設でスリッパになってと、
いくつも脱ぐチャンスがある。
だから、
「見られている!」感が満々にある。
何なら、くつ下でチェックされていると言っても
過言ではない。
磨耗や色褪せのわかりやすい見方から、
くつ下の柄・色使い・素材がTPOに合っているか、
コーディネートとのバランスまで見られる。
その分、くつ下の種類も豊富にある。
色、柄、素材、長さ、厚さ、形
どこからこだわりを見出そうかと迷うほど選択肢が多い。
イタリアでは味わえないワクワク感が、
くつ下販売コーナーにはある。
この気持ち分かってもらえるだろうか。
例えば、
見ている広告がモノクロ印刷とカラー印刷のような具合だろうか。
いや、違うか。
まっ、兎に角今イタリアで、日本のくつ下を検索するだけでも
気分が高揚してくるということ。
テンションが上がるくつ下はコレだ!
私がくつ下に何を求めているかというと、それは
オシャレ度と素材のこだわり度
例えば、どんなものかというと・・・
色の組み合わせや素材選びが素晴らしい♡
シンプルなのにオシャレを忘れていない感じ◎
そうそう、こういうシンプルなのを求めてる!
寝るときもね。モコモコ。
カラフルゥ〜眺めるだけで癒される
この見せ方も素晴らしい。
淡い色のやわらかさたまらない♡
わざわざ見せたくなるくつ下♫
どうですか!!これが日本で手に入るくつ下!!
今、後ろを通った夫が、
「コレ、イタリアでもたくさん売れるよ!!」って。
くつ下販売しようかしら!なんて。
本当にそう思うほど、オシャレでカワイイものに出会う。
素材を重視
もう一つのこだわりである素材。
イタリアでももちろん動物の毛で編んだものはある。
それらは、オーガニックだったり、希少で高かったりして
高級くつ下の分類に入ってしまう。
一足3000円てなものは余裕。
果たして誰が買うのか。
山登りに行く時や、寒い日のトレッキングにと思うが、
五本指ソックスとの重ね着で充分だと思い冷えを我慢する。
それが日本なら
色もデザインもカワイイ♡
温かさが見た目で伝わる
アンゴラ毛混ソックスだって!
落ち着いたトーンでも変わりらしさは忘れない
履いてみたいヮ!
ぜひ、海外へ行く時は、
オシャレで機能的なくつ下を持っていくべき!
お土産に和柄のくつ下や足袋は喜ばれること間違いなし!
外国でも寒い地域はもちろん良いくつ下があるだろうが、
この日本の文化が築き上げてきたくつ下を存分に堪能してほしい。