海外に持っていくべきもの

海外で必要・あったら便利なアイテムを紹介します!

画期的なアレをこの国は知らない

イタリア留学する前に、必ず日本で歯科診断することを勧められる。

 

学校側はかなり強めの呼びかけをしていた。

というのも、イタリアでは歯の治療にかかる費用が日本より高く、

保険適用外である場合を危惧して周知している。

 

 

 

出国一ヶ月前

これまで私は、虫歯にはなったことはあるけれど、

歯は強い方で頻繁にお世話になることはあまりなかった。

兄を見ていると、また歯医者行くの?と思うほど。

縁遠くて良かったと父親に感謝する。(父の遺伝だと思っている)

 

 

留学一ヶ月前になって、

大丈夫だろうけれど、念のために検診へ行った。

腕利きの医者という知り合いの紹介で

カフェのような佇まいの歯科医へ。

 

穏やかな若い先生にイタリアに行く旨を伝えた。

結果、「歯は問題ない」とお墨付きをいただいた。

 

 

 

長年気になっていること

 

私は親知らずを抜いたことがない。

真横に生えていることは知っている。

傷みもない。違和感もない。

強いて言うなら歯並びが悪い。

徐々に悪くなっている感はないが、

将来的にズレが大きくなることは予想できる。

 

 

問題を抱えたことがない歯だが、抜いた方がいいのではないか?

という考えが浮上してきた。

 

 

今後、痛くなってもイタリアで治療はリスクが大きすぎる。

言葉の面や治療についての知識がないので不安が募る。

 

今のうちに親知らずを抜いておこうと思い、

若い先生に相談してみる。

あと一ヶ月で出発するけれど、

治療した方がいいでしょうか?

 

抜いてもいいような生え方をしていること、

傷みが出るか予想はできない。

判断はあなた次第と言われ、

先生は一応、中央病院への紹介状を書いてくれた。

 

私はこの紹介状を何度も見つめながらどうするべきか悩んだ…

 

 

 

 

 

 

 

一か八かの選択

出発まで残り一ヶ月を切ったことが判断を焦らす。

手術するなら、抜いて抜糸して検診。

しかも上下四本を一気に抜くことになる。

 

一ヶ月で間に合うのか?

もし一ヶ月後に痛くなったら?

イタリアの水が合わず傷みがでたら?

と、頭の中で最悪な状況がどんどん浮かんでくる。

 

あまりポジティブに考えることができなかったので、

親知らずを抜いた人たちに相談した。

痛くて仕方なかった人もいれば、

全く気にならない人もいた。

歯の状況によって違うと言える。

私の歯はいったい・・・?

 

 

その結果、私の選んだ答えは、

 

 

 

 

 

 

温存

 

 

 

あらゆる治療後の不安を考え、触れないことに決めた。

手術をするには出発までの時間があまりに短いことも大きな点だった。

 

もし、傷みが出たら考えよう。

いざとなったら帰国して治療しよう。

ということで、これまで通り、

ビクともしないと信じて

ぃゃ、実際には目を背けたと言った方がいい。

ノータッチでイタリアに向けて出発した。

 

 

 

 

その後、親知らずは

 

出発直前にアレコレ悩んだあの日が懐かしい。

 

そして私の親知らずはというと、

口の中でぬくぬく育っている。

 

留学を終え、一端帰国し、再入国し、結婚。

この五年間に歯科医へ行ったのもたったの一回。

結婚式の前に歯石を取っただけ。

 

 

ここまでくると少し不安が残る。

そろそろ行かなくては。

 

 

歯を守るアイテム

父から強い歯を受け継いだおかげで

医者から遠いところで生活ができている。

 

さぞかし念入りな歯磨きをしていると思われたことだろう。

しかし、そうでもない。なるべく3分は磨かないとね!

なんて気持ちはあっても、結構ザッとしている。

正直なところ平均して1分半だろう。

 

何が違うかというと、それは、

 

 

歯ブラシ

 

 

必ず日本から持ってくる。

イタリアにももちろん良い歯ブラシはある。

お高めのこだわりが詰まったものや、

薬局で扱っている高級なものなど。

 

しかし、私が求めているものはこの国にはない。

というか、今までこの種類を見たことがない。

 

私のお気に入りの歯ブラシは、コレ。

 

 

 

Ora2(オーラツー) ステインクリア ハブラシ (ふつう)

 

 

 何が違うって、

ヘッドが小さい!

 

ヘッドが小さいことのメリットは、

・奥歯の親知らずあたりの歯茎までしっかり磨けること

・歯を一本一本磨けているという自己満足

・磨いてもゴツゴツしたごわつきがない

 

この3つが大きなポイントと言える。

 

イタリアでヘッドが小さい歯ブラシは子ども用しかない。

それでもいいんだけれど、歯ブラシまでもが短くなるので

私の口には合わないと推測。未だ試したことはない。

 

 

実は、これだけじゃない

 

私のオーラルケアは、実はこれだけではなく、

もう一本ある。

 

これが私を虫歯から遠ざけていると言っても過言ではない。

 

 

7年程前に、親しくなったある人の通っている歯科医へ招かれた。

保険適用外の高級な建物。初めて足を踏み入れた大人の世界だった。

見てもらうつもりはなかったが、知人が私の歯を先生に見せたがった。

言われるがまま治療椅子に座った。

 

そして先生が一言「不潔!」と。

 

 

大人の女性なのに、胸を突き刺すような鋭い言葉を受けた。

と同時に、今まで歯は丈夫と過信しすぎていたことへの反動が

ここにきたような感覚に陥った。

 

不潔と言われショックを受ける私に、

先生が一本のアイテムを与えてくれた。

 

それがその後、どこへ行っても歯科衛生士に

「よく磨けていますね」と褒められる秘密兵器となる。

 

 

このアイテムは、未だイタリアで見たことはない。

この国の人たちはこれを知らない。

どうやって磨いているのだろうかと不思議に思う。

もっと画期的なものがあるようにも見えない。

 

 

そのアイテムというのが、コレだ。

 

 

 

歯科用 LA-001P 【Lapis ワンタフトブラシ パール】 ふつう ピンク  歯科医院様と共に考えたワンタフトです。  ◆グッドデザイン賞 受賞商品◆  ドルツ(気持ちよく続けられる歯と歯ぐきのトータルケア) 【日本製】

 

これを、えんぴつのように持ち、

歯周ポケットという歯と歯茎の間や歯と歯の間を

優しく磨く。掃除するような感覚。

歯磨きした後に、最後のお手入れに使う。

 

 

怠惰な私は、毎日なんて使わない。

週に何回か気が向いた時だけ使う。

小さなアイテムなのに大きな役割を果たしている。

便利なアイテムはもうなくてはならない存在に。

 

 

イタリアの歯科医で大量のお金を払うことを考えると、

毎日のオーラルケアに自然と意識を向けられる。

もう少しこのまま頑張ってほしいと歯に願う。